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トヨニシファーム

トヨニシファームは十勝のど真ん中で牛を育てています。ホルスタインを中心に元気な牛達を育てるため、日々奮闘しております。

FARM

牧場のご紹介

牧場の仕事

基本はルーティンの仕事ですが、危険も多く、知力も体力も使い、なりより経験値が重要です。

季節の仕事

除雪(12月~3月頃)

牛舎の前の通路が除雪されていないとミキサー車(エサをあげる車)が通行できません。エサは毎日決まった時刻に与えるのが良いので、大雪の時は、早朝からの除雪が必要です。


バッカン集め(7月後半~8月前半)

麦稈(小麦収穫後のわら)を回収して1年間のエサとして保管します。十勝では小麦の収穫は地域共同で行うのが通常です。1軒1軒の畑の面積も広く、天候の状況や実り具合に左右されるためなかなか予定通りにいかない事が多く、心労が絶えません。どうにか刈り終わった後の麦稈も、雨が降らないうちにロールにして回収しなければなりません。いったん雨に濡れてしまうと大変です。濡れたままロールにしてしまうと冬に凍結してしまい春にカビが発生してしまいます。再度乾燥させるには天気の良い日が続くのを待たなければならず、麦稈をひっくり返すなどの作業が増えてしまいます。毎年スタッフが数日間、夜遅くまで健命に回収作業を行っています。


サイレージ作り(9月後半~10月頃)

デントコーン収穫の後、茎を回収して小間切れにしたものを、エサとして長期保存するために発酵させます。ラップで包んで発酵させる方法と、スタックサイロ、バンカーサイロをつくり発酵させる方法があります。サイレージは傷みやすいので、刈ったその日に素早く作業して空気を遮断しておかなければなりません。これも大変な作業でスタックサイロ、バンカーサイロを作るため、スタッフが夜遅くまで作業しています。

毎日の仕事

早朝、深夜見回り

牛は朝突然に死亡している事があります。
なるべく未然に防ぐため、早朝と深夜の見回りを交代で行っています。


飼槽まわり

各牛舎のエサの槽(飼槽)を周り、エサの残り具合のチェックや、残ったエサのならし、牛たちの様子の確認などをします。また天候や気温によって、カーテンの開け閉めや扉の開閉も行います。夏は扇風機のチェックも肝心です。牛舎の数が多い為、一回りするのに相当のエネルギーを消費します。


エサやり

基本は朝と夕、2回エサやりを行ないます。子牛などの小さな牛舎は手やりで大きな牛舎はミキサー車で回ります。

ミキサー車では、各エサのそれぞれ決められた量をショベルですくい入れ計量し、混ぜ合わせていきます。適量を目測ですくいあげるのは難しく、時間をかけすぎてしまうと、エサが細かくなりすぎて粉状になってしまいます。またミキサー数台が順番に計量していくので、遅れると次のスタッフの仕事も遅れてしまいます。スピーディーに計量するには、長年のカンと繊細なテクニックが必要です。

ミキサー車で飼槽にエサを落としていくのも難易度の高い作業です。長い飼槽に決まった重量を均一になるように落とさなければなりません。これは飼槽との距離を保ちながら、一定のスピードで一定の量を落としていく作業なのですが、実際にやってみるとかなり至難の業です。さらに途中に水槽が有ったりすると、水槽にエサが入らない様にタイミングよく止める作業も加わるので、さらに難しくなるのですが、ベテランのドライバーは一発で素早くきれいに落としていきます。


治療

各牛舎を回り、健康状態の悪い牛をチェックします。
症状が軽そうな場合は筋肉注射、症状が重い場合は静脈注射などを施します。

※牛の病気について

調子の悪い牛は、どうやって判定しているか?

  • 元気のあるか? (立ち上がらない、エサを食べない)
  • 反芻しているか? (反芻していないとエサを食べていない可能性あり)
  • 鼻が乾燥していないか? (元気な牛は鼻が濡れています。)
  • 目がくぼんでないか? (脱水症状)
  • 呼吸が早くないか? (かぜ又は肺炎の可能性もあり)
  • 肋骨、腰角(腰の出っ張リ部)の間のへこんでいないか? (エサを食べていない)
  • 左腹が異常に膨らんでいないか? (胃にガスが溜まっている)
  • 目が赤かったり、目やに、涙は多くないか? (結膜炎)
  • 耳垂れしていないか? (耳が垂れているのは元気がないサイン)
  • 足が腫れていないか? (ケガもしくは股腐れ)
  • 尿石はついていないか?尿が細くないか? (尿石症)
  • 腹部は出っ張っていないか? (ヘルニアの可能性あり)
  • 便の状態・しっぽ、後脚の汚れ具合 (下痢の確認)
  • また大きな牛ではひっくり返っていないか

などを見てまわります。
牛の状態を見て病気を特定し、それぞれの治療法を試します。

※牛の病気の種類
  • 結膜炎
    白目がピンクになる「ピンクアイ」がサインで、目やにや涙が多くなります。風の強い日が続くと伝染しやすいです。放っておくと失明に至ることがあります。
  • ルーメンアシドーシス
    第一胃の酸性が高まっている状態です。濃厚飼料の急激な摂取が原因で食欲の減退や下痢を発生します。放っておくと肝障害や肺炎を引き起こします。
  • 肺炎
    ゼーゼーとした呼吸がサイン。放っておくと呼吸不全で死亡したり、助かっても発育不良になる場合があります。
  • 皮膚真菌症(がんべ)
    皮膚に灰色状のかさぶたができかゆくなる病気です。放っておくと範囲が広がり、他の牛のも感染していくので早めの対処が必要です。人間にも感染するので注意。
  • 股腐れ
    牛の蹄の後部(趾間部)が腫れあがります。
  • 誇張症
    胃にガスが溜まっている状態です。放っておくと胃が風船のように大きく膨らみ死亡してしまいます。早急なガス抜きが必要です。通常はチューブを鼻から胃に通しガス抜きをしますが、うまくいかない場合は直接針で穴をあけます。
  • 尿石症
    陰毛に石がついている状態で、放っておけば尿ができなくなり尿路が破裂してしまいます。
  • コクシジウム病(子牛)
    水様下痢便や血便等を起こす原虫(コクジウム)が原因です。放っておけば死に至ります。腹壁ヘルニアやねじれの場合もありその場合は手術が必要です。

その他
BSEや口蹄疫など絶対に感染してはいけない病気もあります。
牧場出入り口にて石灰によるタイヤの消毒やスタッフの衛生管理徹底、牧場見学者への靴カバーの徹底または制限などで予防しています。


筋肉注射

主に牛の臀部に打ちます。抗生物質、ビタミン剤など。

※抗生物質を注射すると2カ月間出荷できなくなります。肥育期に入ると注射を打つ事のないように管理していかないとなりません。


静脈注射

まずモクシをつかって牛を捕まえます。病気の牛は動きが鈍ていますがそれでも捕まえるのは一苦労します。うまく捕まえられずに走らせすぎると、体力を消耗しさらに重症化してしまうので注意します。通常2~3人で捕まえますが、1人で捕獲しなければならない時もあり、牛の動き方の癖や習性を把握しておかなければなりません。うまく捕まえてから、柱等に固定してから注射を施します。通常は首の静脈に注射します。中には動脈がはっきり浮き出ない個体もいるので、慣れないと難しいです。針は血管になるべく水平になるように刺していきます。うまく血管に入ると血が逆流してくるのでわかります。血管を外れると、ピストンの感触が硬くなり押しづらくなります。

※事前に必ず注射針と本体の煮沸殺菌が必要です。また血管に空気が入らない様に、針が折れないように注意が必要です。万が一体に残ってしまった場合は申告が必要です。


大きな牛がひっくり返っていた場合

大きな牛は転倒すると自分では起き上がることができなくなってしまう場合があります。転倒したままだと数時間後にはガスがたまって死亡してしまいますので、早急に体を起こさなくてはなりません。牛の体重は重い上、暴れてつぶされる危険があるため通常は素早くスタッフを集め、数名で起こす処置をします。床の状態が良くない場合に起こりやすいですので、敷料の状態管理が大切です。

※万が一死んでしまったら

獣医さんに死亡手続きをしてもらい、専門業者さんに回収してもらいます。死んでしまうとお金にならない為(損失が大きく大ダメージです。)、病気やケガなどで死んでしまいそうな場合はなんとか生きているうちに緊急屠畜をしなければなりません。そんな時はスタッフも必死です。

定期的な仕事

水槽掃除・修理

汚れた水槽を掃除したり、壊れた水槽の修理をします。(バルブが良く壊れます。放っておくと牛舎が洪水状態になります。)


牛舎移動

育成時期までの小さな牛は育成ステージ毎に牛舎を移動させます。牛を一斉に家畜車にのせ移動させますが素直な牛と素直じゃない牛がいるので一苦労します。


体重測定

牧場にやってきた牛は出荷までに3回体重をはかります。最初は導入時、2回目は育成終盤、3回目は出荷直前です。特に2回目はいっぺんに1牛舎(約150頭)の体重測定をするので大変です。スタッフ5人程で体重を測る係、記録する係、体重計に追い込む係、見張って誘導する係に分かれフォーメーションを組みます。測定が始まると、皆が阿吽の呼吸でそれぞれの動きをし、1頭1頭測定していきます。終わるころには相当エネルギーを消費しています。


牛舎消毒

新しい子牛が入ってくる前に牛舎をキレイに消毒します。子牛は免疫がないので、徹底的に隅から隅まで行います。


買い付け

仔牛は地元を中心に毎月200頭を導入します。生まれて1週間前後の子牛を市場で競り落として、家畜車にのせて牧場に連れてきます。近年はホルスタインの全体数が減ってきており、頭数の確保が大変です。


初生導入

買い付けた子牛たちを家畜車から降ろします。最初は怖がってなかなか素直に降りようとしません。なんとかおろしてから1頭毎に体重を測定し、哺育ロボット用のオレンジ色の首輪をつけていきます。24頭ほどの群にして、哺育舎から離乳舎、育成舎、肥育舎へ、成長に合わせて移動させて育てます。メンバーを変えるとケンカしたりしてストレスがかかるので顔ぶれは肥育を終了し出荷日を迎えるまでほぼ同じままです。


ミルクやり

仔牛は1日に飲ませなければならないミルクの量が決まっております。舎内には哺育ロボットが設置されており、仔牛がミルクを飲みに行く度、飲んだ量や飲む速度などを首輪に内蔵された機器で読み取りコンピュータで管理しています。ミルクを規定量飲んでいない牛はスタッフが捕まえて足りない分を飲ませます。


ワクチン

子牛の内に病気を予防するワクチン接種を行います。通常赤いスプレーを吹きかけて注射を打った牛を区別したりしてます。


除角

大きくなってお互いを傷つけない様に子牛の内に除角しておきます。適切に切らないと、角の成長が止まらず、どんどん伸びてしまう事もあります。


去勢

離乳期後半に去勢を行ないます。去勢する事で、肉質が雌牛と近くなりやわらかくなります。去勢を失敗すると、肉質が硬くなってしまったり、だいたいは性格の荒い牛に成長し、仲間の牛やスタッフを傷つけてします可能性があります。

※牛も1頭1頭性格が異なっていますので、おとなしい牛はいじめられてしまいます。


堆肥出し、敷料撒き

牛が過ごしやすい環境にするため、定期的に床を入れ替えます。堆肥出しはショベルで行います。淵のギリギリまでキレイにするのでテクニックが必要です。(無理すると飼槽に堆肥が入ってしまったりします。)堆肥を出し終わったら、敷料を撒きます。凸凹にならないよう均一に落としていかないとならないので繊細で難しい作業です。なるべく少ない移動でテキパキと作業しないとあっという間に時間が過ぎてしまいます。ベテランさんは1牛舎1時間以内で仕上げます。敷料はあまり頻繁に交換してしまうとコストが高くなってしまうので、なるべく日持ちさせるよう毎日状態をチェックします。床の状態が悪いままだと、病気につながったり、転倒死の危険もあるので見極めが大事です。

※主な敷料としてバーク、ダスト、リサイクル堆肥、おがくずを使っています。


飼料準備

牧草等は通常何個も高く積み重ねて保管しているので、フォークリフト等で取るのですが崩れると危険なので、慎重さとテクニックが必要です。

  • 牧草は鉄の番線で縛ってあります。うまく切らないと番線が草の下敷きになって見つけづらくなったり、跳ね返ってケガをしてします危険もあります。切るときに跳ね返る方向の予測や番線が残らない様な注意が必要です。
  • サイレージ等のラップは開けるときにビニールが飼料の下敷きにならない様に細心の注意が必要です。エサにビニールが混じっていると牛がそのまま食べてしまいます。
  • 麦稈や稲わらは紐で縛られており、これも残らない様に注意します。ロールカッターという専用機械で細かく切りますが、先に紐をとってしまうと、形が崩れてうまく切れなくなってしまうので、ロールをセットしたあとに紐を抜きます。麦稈等を切るときはホコリがすごく出るので、マスクやゴーグルが必須です。

ネック掛け

肥育が終盤になりいよいよ出荷する直前に体重を測定します。この時いっしょに屠畜時に番号管理するネック(首輪)をつけます。この首輪がつけられると、数日後の屠畜が確定してしまいます。ちょっとかわいそうです。


ぼろ取り

冬時期は体毛に堆肥(ぼろ)が張り付き体が汚くなります。屠畜前に体をキレイにしておかなければ、ペナルティーがありますので。ネックをかけるときにぼろをとります。これがなかなか取れず大変です。ノゴギリやバリカンを使用していますが。注意しないと腕や顔を蹴られたり、鉄柵に挟められたりする危険があります。


出荷

いよいよ屠畜場に出発するため家畜車にのせます。瑕疵ができる危険があるため、このときはあまり興奮させない様にしなければなりません。

牛は1頭が動くとあとに続いて次々に動く習性がありますので、うまく誘導してなるべく静かに家畜車にのせます。


リサイクル堆肥作り

トヨニシファームでは専用の施設で堆肥を数カ月かけ撹拌、乾燥させて、良質なリサイクル堆肥を作り、敷料として再利用しています。また自社及び近隣の農家さんの畑に撒いたり、管内の業者さんに販売を行なったりしております。

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