雌牛は乳用牛として知られますが、雄牛は子牛から肉用牛として肥育され、国内の牛肉生産において重要な位置を占めています。肉質は柔らかく赤身が多いのが特徴で、ヘルシーな牛肉として人気があります。
ホルスタインの雌牛と黒毛和牛の雄を交配させた肉用牛。ホルスタイン種の大きくなる特徴と黒毛和種の肉質の良さを受け継ぐため、ホルスタインよりも肉質が良く、体格は黒毛和種よりも大型という中間型の特徴を示します。
黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種があります。最もメジャーなのが黒毛和種で、肉質はいわゆる「サシ」と呼ばれる甘みのある脂肪が特徴。飼育には手間と時間がかかるため一般に高価になります。
トヨニシファームの和牛はトヨニシフードテックで管理しております。
和牛の管理について地元十勝の牧場で生まれた子牛を買い入れ肥育し、自社の工場で食肉や調理品に加工します。スーパーや飲食店への卸しのほか、調理品は小売販売も行っています。
市場から買ってきた生後1週間目の子牛たち。まだ飼料が食べられないのでミルクを飲んでいます。とっても食欲旺盛で、ミルクを飲んだあとまで飼育員の指に吸い付いて離れない子も…
この哺育期の健康管理がもっとも重要です。この時期に肺炎になったりすると、その後の成長に影響が出るので、哺育舎はより衛生的に管理して、また気温の低い時期は温かくしたりして育てます。エサはミルクがメインで、少しずつやわらかい粗飼料と配合飼料に慣らしていきます。
飼料が食べられるようになる頃、離乳舎に移ります。まだ子どもなので、飼育員も目が離せません。一頭、一頭の成長を記録して細心の注意を払いながらお世話します。
ミルクから離れ、粗飼料と配合飼料を本格的に食べさせ始める時期。お腹の調子を崩しやすいので注意。エサは粗飼料を多めに、カロリーの低い配合飼料を与えていきます。
育成舎と呼ばれる、育ち盛りの子たちが集まる牛舎にお引っ越し。人間でいう、青春真っ盛りとでもいいましょうか。体もどんどん大きくなって力強い牛になります。
良質な粗飼料(地元産の牧草、自家産の麦わらやデントコーンサイレージなど)をたっぷりとあたえ消化能力を鍛えて、身体の基礎を作ります。この時期に胃を強くすることで、肥育期の喰いが良くなり体が大きくなります。エサは粗飼料多めながら配合飼料を増やしていきます。
育成舎で青春を過ごしたあとは、オトナの牛たちだけに許された肥育舎へ。栄養満点の飼料をたっぷり食べて、見違えるほどたくましく成長します。
エサはコーンなどの濃厚な原料を増やした配合飼料を主に与え、身体をぐんと大きく、肉付きよく育て上げます。
※脂身をいかに美味しくするかにも重点を置いています。脂身を美味しくすることが肉全体を美味しくすることにつながります。
エサは1日当たりの増体目標から牛が消化できるタンパク質量(DCP:血や筋肉を作る)とタンパク質を含んだ全エネルギー量(TDN:体を維持していく栄養素)を計算して与えています。
主に、粗飼料(牧草、麦稈、稲わら、デントコーンサイレージ)、濃厚飼料(デントコーンコーン、大麦などの配合飼料)、発酵飼料(米ぬかなど)、ミネラル(ビタミン、カルシウム、食塩など)その他(生菌剤や活性炭など)を成長ステージに合わせて与えています。
地元農家さんから届く牧草。ビタミン類やミネラル分がたっぷり含まれています。
自社農場や近隣の農場で育てた麦わらです。丈夫な胃と体を育みます。
栄養価の高い飼料用トウモロコシを自社農場で育て、発酵させたものです。
牧場に並ぶナゾの物体。これ、サイレージっていうんです。夏から秋にかけて刈り取った麦わらやデントコーンを、冬場の飼料とするために密封して発酵させています。
子牛がミルクの次に食べ始めるのがこの飼料。アルファルファヘイキューブ、パイン粕、乳酸菌を配合しています。
哺育用の粉ミルクです。人肌温度のお湯で溶かします。ミルクの甘いにおいがして美味しそうです。
育成期用(上)、肥育期用(下)と成長段階に合わせて構成された、トヨニシファームオリジナルブレンドです。
おから(上)や、生米ぬかなど(下)。食品加工時に生まれた資源も発酵させれば栄養満点の飼料に。
トヨニシファームの和牛部門で和牛の繁殖、育成、肥育事業を行なっています。
和牛約350頭を一頭一頭丁寧にエサや健康の管理をしていて多くの優秀な黒毛和牛を輩出しています。
2009.10 | 第6回ジェネティクス北海道黒毛和種枝肉共励会 名誉賞 |
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2010.10 | 第7回ジェネティクス北海道黒毛和種枝肉共励会 優良賞 |
2011.10 | 第8回ジェネティクス北海道黒毛和種枝肉共励会 名誉賞 |
2010.11 | 第39回全畜連肉用牛枝肉共進会 優良賞 |
2013.04 | 第25回横浜食肉市場ミートフェア- 名誉賞 |
2019.12 | 第35回十勝和牛枝肉共励会 最優秀賞 |
2022.10 | 第12回全国和牛能力共進会 第6区 優等賞 |
2022.12 | 第38回十勝和牛枝肉共励会 最優秀賞 |
他多数受賞歴あり