飼育している牛について
日本で飼育されている食用牛の種類の話
豊西牛は
ココ!
ホルスタイン
〜Holstein〜
雌牛は乳用牛として知られますが、雄牛は子牛から肉用牛として肥育され、国内の牛肉生産において重要な位置を占めています。肉質は柔らかく赤身が多いのが特徴で、ヘルシーな牛肉として人気があります。
交雑種
〜Hybrid〜
ホルスタインの雌牛と黒毛和牛の雄を交配させた肉用牛。ホルスタイン種の大きくなる特徴と黒毛和種の肉質の良さを受け継ぐため、ホルスタインよりも肉質が良く、体格は黒毛和種よりも大型という中間型の特徴を示します。
和牛
〜Wagyu〜
黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種があります。最もメジャーなのが黒毛和種で、肉質はいわゆる「サシ」と呼ばれる甘みのある脂肪が特徴。飼育には手間と時間がかかるため一般に高価になります。
牛の飼育頭数
5,200頭飼育
- 設立/昭和63年
- 資本金/1,000万円
- 事業内容/肉牛生産、肉牛加工、販売、にんにくの生産・販売
- 牧場総面積/7ha
- 牛の頭数/5,200頭
- 豊西牛 3,900頭(ホルスタイン種肥育牛)
- 交雑牛 1,000頭
- 和 牛 300頭
肉牛飼育~出荷までを一貫
地元十勝の牧場で生まれた子牛を買い入れ肥育し、自社の工場で食肉や調理品に加工します。スーパーや飲食店への卸しのほか、調理品は小売販売も行っています。
スタッフは現在28名
牛の成長ステージ
美味しいミルク
もっと
飲みたーい!
哺育期
(導入から2ヶ月目)
市場から買ってきた生後1週間目の子牛たち。まだ飼料が食べられないのでミルクを飲んでいます。とっても食欲旺盛で、ミルクを飲んだあとまで飼育員の指に吸い付いて離れない子も…
この哺育期の健康管理がもっとも重要です。この時期に肺炎になったりすると、その後の成長に影響が出るので、哺育舎はより衛生的に管理して、また気温の低い時期は温かくしたりして育てます。エサはミルクがメインで、少しずつやわらかい粗飼料と配合飼料に慣らしていきます。
デリケートな
お年頃
なんだモー
離乳期
(3~4ヶ月目)
飼料が食べられるようになる頃、離乳舎に移ります。まだ子どもなので、飼育員も目が離せません。一頭、一頭の成長を記録して細心の注意を払いながらお世話します。
ミルクから離れ、粗飼料と配合飼料を本格的に食べさせ始める時期。お腹の調子を崩しやすいので注意。エサは粗飼料を多めに、カロリーの低い配合飼料を与えていきます。
見よ!
この艶、
この肉づき!
育成期
(5~7ヶ月)
育成舎と呼ばれる、育ち盛りの子たちが集まる牛舎にお引っ越し。人間でいう、青春真っ盛りとでもいいましょうか。体もどんどん大きくなって力強い牛になります。
良質な粗飼料(地元産の牧草、自家産の麦わらやデントコーンサイレージなど)をたっぷりとあたえ消化能力を鍛えて、身体の基礎を作ります。この時期に胃を強くすることで、肥育期の喰いが良くなり体が大きくなります。エサは粗飼料多めながら配合飼料を増やしていきます。
なかなか
男前だろ?
肥育期
(8~20ヶ月)
育成舎で青春を過ごしたあとは、オトナの牛たちだけに許された肥育舎へ。栄養満点の飼料をたっぷり食べて、見違えるほどたくましく成長します。
エサはコーンなどの濃厚な原料を増やした配合飼料を主に与え、身体をぐんと大きく、肉付きよく育て上げます。
※脂身をいかに美味しくするかにも重点を置いています。脂身を美味しくすることが肉全体を美味しくすることにつながります。
餌、成分表
エサの種類
エサは1日当たりの増体目標から牛が消化できるタンパク質量(DCP:血や筋肉を作る)とタンパク質を含んだ全エネルギー量(TDN:体を維持していく栄養素)を計算して与えています。
主に、粗飼料(牧草、麦稈、稲わら、デントコーンサイレージ)、濃厚飼料(デントコーンコーン、大麦などの配合飼料)、発酵飼料(米ぬかなど)、ミネラル(ビタミン、カルシウム、食塩など)その他(生菌剤や活性炭など)を成長ステージに合わせて与えています。
栄養満点のメニューを大公開!
粗飼料
牧草
地元農家さんから届く牧草。ビタミン類やミネラル分がたっぷり含まれています。
麦わら
自社農場や近隣の農場で育てた麦わらです。丈夫な胃と体を育みます。
デントコーンサイレージ
栄養価の高い飼料用トウモロコシを自社農場で育て、発酵させたものです。
サイレージって?
牧場に並ぶナゾの物体。これ、サイレージっていうんです。夏から秋にかけて刈り取った麦わらやデントコーンを、冬場の飼料とするために密封して発酵させています。
配合飼料
子牛用
子牛がミルクの次に食べ始めるのがこの飼料。アルファルファヘイキューブ、パイン粕、乳酸菌を配合しています。
その他の飼料
粉ミルク
哺育用の粉ミルクです。人肌温度のお湯で溶かします。ミルクの甘いにおいがして美味しそうです。
肥育用
育成期用(上)、肥育期用(下)と成長段階に合わせて構成された、トヨニシファームオリジナルブレンドです。
発酵飼料等
おから(上)や、生米ぬかなど(下)。食品加工時に生まれた資源も発酵させれば栄養満点の飼料に。